寒くなる前に、ともだち夫婦といっしょに、外でごはんを食べましょうか。
おべんとうもいいですけど、できたてを食べるならバーベキューですね。
仕込みさえしておけば、現地では焼くだけですから、
調理するひとも、食べるひとも、いっしょに楽しい時間が過ごせそうです。
そんな「大人のバーベキュー」を、飯島奈美さんに教えていただきます。
(あ、でも、こどももたのしめる工夫も、してますよー。)
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現地では「焼くだけ」にしたいですから、
きっちり準備をしていきましょう。
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たまねぎに、楊枝を何本も?
いきなり、これは、何の下準備でしょう?
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あ、なるほど! まんなかまで、楊枝を挿しておけば、
輪切りにしたときに、ばらばらになりませんね!
これでたまねぎの下準備は終了。
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続いて、パプリカ。
まずタテ半分にして。
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ヘタと、そこからつながる種を外します。
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まだ種が残ってますね。
そこをきれいにするには、
まずおしりに切りこみをちょっと入れて。
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ぎゅっと開いて押さえ、
まな板と並行に、さっくり切りましょう。
これできれいに、種と、そのまわりの部分が外れます。
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あとは、食べやすい大きさに切りましょう。
赤いパプリカも、同様に。
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こちらは、小振りで肉の薄いピーマン。
ざっくりタテ半分にして‥‥。
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手で、ヘタと種をはずしましょう。
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タマネギとパプリカ、ピーマンの下準備終了です。
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なすは、ヘタのところを落として、
タテに三等分に。
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れんこんは、食べやすい厚さに輪切りにして‥‥
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酢水につけてから、水を切っておきます。
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ズッキーニは、ヘタを落とし、半分の長さに切ってから、
食べやすい厚さにスライスします。
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とうもろこしも3つに切っておきましょう。
これで野菜の下準備は、完了です。
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今回は、お肉を、カタマリで買いました。
スジがあったので、そこは外します。
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「たとえば、こんなふうに、1枚だけ、
ぶ厚いステーキとして切って、焼いて、
切り分けて食べてもいいですね!」
わぁ、すごい厚さ!(じっさいには、このあと、薄く切っちゃいましたけど。)
なるほど、カタマリで買うと、こういうたのしみもありますね。
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ロース、カルビ、ヒレ。
バーベキューにおすすめの部位はどこでしょう?
「こればかりは、お好みで、としか言いようがないですね‥‥」
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ちょっと脂の多い部分も、好きな人がいますよね。
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これは「ハラミ」。
ここ、おいしいですよね~!
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お肉からは水分が出ますので、
バットに、キッチンペーパーをしいて、
並べておきます。
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あ、まだありました‥‥というときは。
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お肉の上にもういちまいキッチンペーパーをしいて、
その上から重ねましょう。
直接重ねると、色が変わったりしちゃいますものね。
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さて、焼き肉のつけだれをつくります。
これ、バーベキューの前の日につくっておくことをおすすめします。
「お肉を漬け込む」のではなく、焼いてから、食べる前につけるタレ。
なぜかというと、漬け込んじゃうと、焼く時に焦げやすくなるからです。
お酒とみりんをそれぞれ50cc、合わせて、火にかけ、アルコールをとばしておきます。
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ボウルに、にんにく3片のスライス、青唐辛子2、3本を輪切りにしたもの、
しょうゆ75cc、味噌大さじ1、をまぜておきます。
味噌を入れずに、しょうゆ100ccでも、さっぱりしておいしいですよ。
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そこに、煮立てた、酒とみりんを、ざーっと入れます。
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熱いうちに、よ~く、かきまぜておきましょう。
これが「大人のタレ」。
‥‥こどもには、辛すぎますよね。
こども用のタレも、つくることにしましょう。
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お酒50ccを煮立てます。
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ボウルに、ニンニク2片をスライスにしたものと、
皮をむいてスライスしたレモン1個、
はちみつを大さじ2、入れます。
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そこに、しょうゆを80cc。
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さらに、煮立てたお酒を加え、よく混ぜておきます。
甘みの強い、「こどものタレ」のできあがりです。
それぞれ瓶に入れて、バーベキューに持っていきましょう。
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さて、こちらは、バター大さじ2、パセリ大さじ1/2のみじん切り、
すりおろしニンニク小さじ1/2、アンチョビのみじん切り2本分を、
よく、まぜたものです。
エスカルゴの調理に使うバターですよね。
これで、なにを調理するのかというと‥‥
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生のマッシュルーム! 20コを、1/4に切って入れました。
このソース、いろんなキノコに合うと思いますので、
ためしてみてくださいね。
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アルミホイルを二重にして、きっちりと
(でも、 あとで開けやすいように)包んでおきます。
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火にかけても大丈夫なアルミホイルの容器に、チーズを入れます。
何チーズでも、好きなものを3種類どうぞ。
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今回はブルーチーズを入れることで、大人っぽい、強いコクを出しました。
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そして、エメンタール、グリュイエール、ラクレットなど
セミハードタイプのチーズを使うと、
とろけやすくて、おいしいですよね。
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これもきっちり、アルミホイルで包んでおきましょう。
これで、ひととおりの下準備ができました。
それでは、外に、出かけましょうか。
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空気が秋めいているけど
陽射しが強い日曜日。
川べりの緑地にでかけました。
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火をかこんで食べるので、飲み物は冷たいものを用意して。
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さあ、火を熾して、焼きはじめましょう!
‥‥家のガスの火力に慣れていると、炭火の強さにびっくりしますね。
野菜をのせたら、あっという間に火が通っていく!
これは、どんどん食べていかないと。
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とうもろこしは、おしょうゆをたらして、
こんがりと焦げる寸前まで焼きました。
(もちろん、焼き加減は、好き好きでかまいませんよー。)
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しいたけは、逆さにして焼いて、
カサの内側に醤油をたらします。
ぐつぐつ煮えてきたら食べごろです。
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なすは生でも大丈夫ですけど、
このくらい焼けると、アツアツでおいしいですよね。
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ありゃ、干物を持ってきた人がいる!
かまいません、どんどん焼いちゃいましょう。
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エリンギ。中がすごく熱くなってますから
食べる時に火傷しないように注意してくださいね。
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れんこんも、しゃっきりと、焼けました。
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さあ、お肉も焼きましょう。
塩、こしょうを軽くして、
レアでもミディアムでもウエルダンでも、焼き加減はお好みで。
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タレを漬け込んでいないので、焦げにくいんです。
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さて、これをどうやって食べるかというと。
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こちらの「大人のタレ」。
にんにくと青唐辛子がたっぷりで、ちょっと刺激的です。
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レモンとはちみつの入った「こどものタレ」もあります。
甘めがお好きな大人も、どうぞ。
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お肉と野菜、両方にかけて召し上がれ。
このタレに、お好みでお酢をたらすと、
また、さっぱりしておいしいですよ。
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こんどは、ちょっとフレンチな「おつまみ」をつくります。
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マッシュルームのバター焼き!
最初はアルミホイルを閉じたまま火にかけ、
ぐつぐつと湯気があがってきたら、食べごろです。
炭火であぶったパンにのせても、じゃがいもにつけてもおいしいですよね。
残ったバターを最後のやきそばに加えたりしても。
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こちらは、チーズ焼き。
火にかけると、こんなふうに、とろとろになるんです。
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飯島さん、じゃがいもも用意してました。
4等分に切ってゆでたのを、
ホイルに包んで持ってきました。
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直火で炙ったバケットと、ほくほくのじゃがいもに、
チーズをからめます。そのまま主食っぽくも食べられますし、
ワインにも、よく合うんですよー。
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いかがでしたか、秋の日の、大人のバーベキュー。
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飲みすぎ、食べすぎ注意で、たのしんでくださいね!
※このレシピは書籍未収録のレシピです。