お兄ちゃんの高校受験が近くなり、毎日のように家庭教師の先生がやって来る。
日曜日も朝からやってくる。そんなおうちで、先生とお兄ちゃんと、
弟くんもいっしょに食べる「兄ちゃんがんばれ! のハンバーグ」が今回のテーマです。
作り手はママです。「ちょっと洋食っぽくしようと思うの」と、
ごはんも平皿にのせて、フォークで食べるようです。
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「今回はタマネギをたくさん使いますよ。
まず、つけあわせのポテトサラダ用のタマネギから刻みますね」
皮をむいて根っこのところと頭のところを取り半分に。
さらに半分にします。
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それを90度、向きを変えて。
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薄く、刻みます。
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生のまま和えるので、辛みをとるのに、
真水にさらしておきます。
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ポテトサラダ用のキュウリ。
小口切りにしておきます。
こちらは、歯ごたえを残したいので
薄くなりすぎないようにします。
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塩を少々、まぶして。
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さっくりまぜておきましょう。
このまましばらくおいておきます。
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ポテトサラダに入れるアンチョビ。
瓶詰めや缶詰めで売っている、油漬けのものです。
これが隠し味になります。
タテに1回包丁を入れて、あとは細かく刻んでおきます。
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つけあわせにする、グラッセ用のにんじんです。
皮をむいて‥‥
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3等分くらいにしてから、太いほうは、1/4にします。
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細いほうは、1/3になるようにします。
(120度ずつ切るのがめんどうなら、1/2でもいいですよ。)
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つけあわせの、バターコーン用のトウモロコシ。
まず1列包丁を入れて。
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あとは手で粒をはずしていきます。
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ポテトサラダ用のじゃがいも。
よく洗って、皮ごとゆでます。
急いでいるときは、皮をむき、4分の1に切ってゆでます。
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にんじんのグラッセは、まず水だけで、
竹串が通るまで煮ます。
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さてその間に、ハンバーグに混ぜるためのたまねぎの下ごしらえです。
洗って皮をむいたたまねぎを半分にして
みじん切りをつくります。
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先端と、ねっこの部分は落として、
はしっこを残してタテに切りこみを入れていきます。
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こんなふうに。
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それを、ヨコに、切りこみを入れます。
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それを刻んでいくと、あっという間にみじん切りになりますよ。
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はしっこが残るので、同じ大きさになるようにそろえます。
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たまねぎのみじん切り、完成です。
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たまねぎの残り半分を、ソース用にすりおろします。
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さらに、にんにくをすりおろします。
にんにくがおろし器の目につまっちゃうので、
アルミホイルをひいておろすといいですよ。
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アルミホイルをはずして、こそげおとせば、
むだがありません。
たまねぎのすりおろしと、いっしょにしておきます。
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こちらにんじんのグラッセ。
竹串がすっと入るくらいに茹だりました。
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深さ1.5センチくらい残して、 お湯を捨てて、
そこに砂糖小さじ2と‥‥
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バター大さじ1/2。さらに‥‥
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塩を少々、加えます。
このまま弱火でくつくつと煮詰めていきましょう。
焦がさないよう、注意してくださいね。
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あとから混ぜるパン粉に、牛乳をまぜて準備しておきます。
ナツメグや、塩・こしょう、卵、油など、
使うものをまわりに置いておくと便利です。
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「冷まして使うもの」を先に準備しなくちゃ。
フライパンを中火にかけ、バターをひとかけ溶かして。
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たまねぎのみじん切りを炒めます。
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さっと火が通るくらいで大丈夫。
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冷ましたら、小麦粉を小さじ2/3、入れます。
こうすることで、肉によくなじみ、肉汁が流れすぎるのを防ぎます。
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さっくりまぜて、おいておきます。
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さて、お肉。
脂の少ない牛の赤身肉が350gと、
脂の多い豚肉150gを混ぜて使います。
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塩を小さじ1。
ここから「練る」作業に入ります。
練りが足りないと、焼いた時にひび割れちゃいますから、
しっかり!
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掴んで、指の間から抜けるように、ぎゅっとにぎります。
これを何度か繰り返します。
冷たいです。がまん!
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全体をこねるようにして、まぜていきます。
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さらにこねる! 測ったら、だいたい2分くらいでした。
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ほどよく一体感が出てきたら、ナツメグと黒こしょうを投入。
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炒めて冷ましておいたたまねぎのみじん切りを入れます。
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そして卵。全卵1コです。
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そしてパン粉も。
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むらなく全体が混ざるまで、こねましょう。
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ちぎってみて、すこし糸をひくかんじにねばりがでたら、OKです。
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さて、ここから「形作り」、
手に、サラダ油を塗ります。
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練ったお肉を、四等分に。
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手のひらで、ぺったんぺったんと、
投げ合うように往復させ、中の空気を抜いていきます。
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ときどき、きゅっと押して。
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厚さを均等にひろげたら。
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まんなかに、くぼみをつくっておきます。
焼き上がると、全体がふくれるので。
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ハンバーグ、ここまで出来ました。
バットなどに、クッキングシートをしいてのせ、
すこし休ませておきましょう、
さあこんどは、つけあわせの調理です。
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じゃがいもが茹で上がりました。
ナプキンでつつんで、きゅっと力を入れると
かんたんに、皮がむけます。
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どんどんむいて、ボウルに入れていきます。
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あついうちに、木べらか、しゃもじで、さくさくとつぶしていきます。
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食べやすい大きさになったら、バターを大さじ1/2、入れます。
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じゃがいもがあついうちに、
さらしたたまねぎの、水を切ったものを加えて。
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塩をひとつまみ。
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刻んだアンチョビ。
さっくりまぜたら、あら熱がとれるまで、そのままにしておきましょう。
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こちらは、水分がほとんどなくなるまで煮詰めた、
にんじんのグラッセ。
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ポテトサラダのあら熱がとれたら、
キュウリを入れます。
水が出ているので、ちょっとしぼって、水を切ってから、
入れましょう。
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マヨネーズ大さじ2を入れます。
好みの味になるように調節してくださいね。
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さっくりと、混ぜ合わせます。
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黒こしょうを、少々。
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ポテトサラダ、完成です。
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そうそう、バターコーンもつくっておかなくちゃ。
フライパンを中火にかけて、バターとサラダ油を溶かします。
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コーン投入。
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強火にして一気に炒めましょう。
コーンじたいの甘みで、
焦げやすいので、注意してください。
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軽く塩、こしょうをして。
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バターコーンのできあがりです。
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にんじん。水分がとんで、バターがからみ、つやつやになりました。
これも、できあがり。
あとはハンバーグを焼くだけです!
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熱したフライパンを、中火にして、サラダ油をひき、
そこにハンバーグを並べます。
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1分半、じっとがまん。中火のままですよ。
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1分半したら、ひっくりかえします。
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中火の弱めにし、約1分加熱。
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その間に、よぶんな脂を‥‥
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キッチンペーパーでとりましょう。
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中火の弱めで1分焼いたら、フタをして、弱火にして、
5分、焼きます。
5分たったら、火を切り、そのまま2分、
蒸らします。
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2分たちました。よく、ここで竹串を刺して確認しますけど、
飯島さんはそれをしません。
おいしい肉汁が、逃げ出しちゃうから!
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うん、ふっくら焼き上がってますね!
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最後に添えるクレソンは、「5分の加熱」の間に準備しましょう。
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さあ、盛りつけですよー。
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ポテトサラダ、にんじんのグラッセ、バターコーン。
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ハンバーグをのせて、できあがり‥‥と思ったら、
もうひとつ、することがあるんですって。
それは、ソースづくり!
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ハンバーグを焼いて、後半の蒸し焼きで出た肉汁をそのまま使います。
「脂がいっぱい出てるなあ」と思ったら、ペーパーですこし取っても大丈夫ですよ。
ソースになるおいしい部分は、フライパンにこびりついてますから。
中火にかけて、白ワインを大さじ2(日本酒でもいいですよ)、入れます。
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お酒が沸騰してきたら。
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おろしたまねぎに、おろしにんにくを加えたものを投入。
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そしてこちらは、しょうゆ大さじ2、ケチャップ大さじ2、水大さじ2、
みりん大さじ1、中濃ソース大さじ1/2を混ぜたもの。
一気に入れちゃいます。
(あらかじめ混ぜておくと、調理しやすいです。)
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2、3分、弱火で煮詰めます。焦げないように注意。
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最後にバターを大さじ1投入。
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黒こしょうをひいて完成です。
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これを、ハンバーグにのせましょう。
‥‥おいしそうです。(すごく、おいしいですよ。)
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完成しました! お兄ちゃん、先生、勉強の手をとめて、めしあがれ。
弟くんもいっしょにね。
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冷蔵庫にあったレタス、ハム、キュウリ、ピーマン、トマトで
簡単なサラダもつくりました。
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いっただきまーす!
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おろしタマネギを入れたソースで、
味にも食感にもボリュームが出ます。
ゴハンも、ぱくぱく進みそう。
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いかがでしたか、飯島さんのつくる「がんばれ兄ちゃん! のハンバーグ」。
元気がほしいときに、ぜひ、つくってみてくださいね。
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