今回のテーマは「かつ丼」です。
いっしょに暮らしているふたりが、自分たちへのごほうびにと
かつを揚げて、かつ丼をつくります。
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フライパンに、煮汁の材料をあわせておきます。
まず、だし汁。(まだ、火にはかけません。)
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しょうゆ。
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みりん。
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砂糖。これで煮汁の準備ができました。
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たまねぎをくし形に切ります。
外側の厚みは7ミリくらい。
芯に向かって切っていきましょう。
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豚肉を冷蔵庫から出し、まな板にのせ、
脂身と肉の間のすじを、片面10箇所ていど、切ります。
(切る箇所は、多くても大丈夫です。)
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ひっくりかえし、もう片面も
すじを切ってくださいね。
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衣に使う卵をボウルに割り入れて。
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泡立て器や菜箸で、しっかり混ぜます。
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完全に溶いてくださいね。
それからバットを2つ用意し、
ひとつは小麦粉、もうひとつにパン粉を用意しておきましょう。
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お肉に、軽く塩をふります。
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ひっくりかえして、両面に。
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そして片面にだけ、こしょうを、
ほんのすこしふります。
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さあいよいよ揚げていきますよ。
豚肉に竹串を刺し、
小麦粉をまんべんなくまぶします。
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お肉の側面も、忘れずに。
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もう1枚も、おなじように。
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よぶんな粉は、しっかりはたき、溶き卵にくぐらせます。
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むらがないように、くぐらせてくださいね。
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まんべんなく卵をつけます。
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卵液は、しっかり切って。
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バットにうつします。
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上からパン粉をかけます。たっぷりと、山にしたら。
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かるく、手で、おさえます。
こうしてパン粉をしっかりとつけるんです。
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もう1枚も同じようにして。
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パン粉をまぶしましょう。
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とじる用のたまごを用意しておきます。
溶くのは、煮る寸前で大丈夫です。
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揚げ油を準備します。
揚げる温度は180度です。
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油に入れたときに上になる面が、
最後の仕上げのときにも上になります。
この面のほうが、パン粉が立つので
おいしそうに仕上がるんです。
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油に入れると温度が下がるので、
30秒間、強火にします。
温度計を見て、170度をさしたら中火におとし、
最後まで165~170度をキープするようにしましょう。
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1分半ほどして、衣がかたまってきたら
油のなかで、そっとひっくりかえします。
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そのタイミングで、
煮汁の入ったフライパンにたまねぎを入れます。
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火にかけておきましょう。
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2分半くらいになったら、表に返します。
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約3分で、取り出します。
ふつうのとんかつだったら、まだすこし早いのですが、
このあと煮て仕上げるので、このタイミングで大丈夫。
ちなみにとんかつとして食べたいときやよぶんに揚げておいて
翌日食べようというような場合はすこし長めに揚げておくといいですよ。
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まな板の上で、かつを食べやすい大きさに切ります。
中心はまだちょっと半生。これで大丈夫です。
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煮汁が沸騰したフライパンに入れます。
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フライパンを使うのは、2枚並べて入れられるから、
そして、とりだすときにかんたんだからです。
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卵を、さっと溶きます。
(混ぜすぎないように!)
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かつに、のせるようにかけます。
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とろ~り!
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卵がかかっていない部分があってもOKですよ。
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フタをして。
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中火で40秒煮て、火をとめます。
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どんぶりにごはんをよそって、
かつをのせます。
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よいしょ!
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たまごや煮汁もかけてくださいね。
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焼き海苔をちぎって、お好みの量、ぱらっとかけて完成です!
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いかがでしたか、飯島さんのかつ丼。
じつはもう1品、おまけのレシピがあります。
「買ってきたり、翌日に余ったとんかつ」をあたためなおして
かつ煮にする手順をお送りします。
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かつが余っちゃったり、買ってきて、冷めちゃったかつをおいしく食べるための
「かつ煮」を飯島さんにおそわります。
「かつ丼」はたまねぎでしたが、こんどは長ねぎを使います。
(香りがプラスされるので、前日のかつもおいしくなりますよ!)
ざくざくと斜め切りにしておきましょう。
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温め直しに使うのはオーブントースター。熱源が赤くなるまで
予熱をしておきます。
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カツをあたためなおすにあたり、
濡らしたペーパータオルにくるんでおきます。
(あるいは、きりふきで濡らしてもいいですよ)
焦げないよう、水分を与えるためです。
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ちょっとおさえて、水分をかつにうつします。
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オーブントースターのトレイに長めに切ったアルミホイルをしきます。
あとで、奥をまるくおりかえして
かつが焦げないようにカバーをするためです。
そしてわりばしを2本、かつがのる程度に
間隔をあけて、並べます。
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さめたかつをのせて。
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上からの電熱が直接あたらないように、
ふんわりと、アルミホイルをかぶせます。
肉が温まってきたとき、水分が逃げるように、
この「ふんわり」がポイントです。
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あたたまったオーブントースターに入れます。
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このまま8~9分、熱しましょう。
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そのあいだに、土鍋を用意します。
だしを入れて。
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しょうゆ。
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みりん。
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砂糖。
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中火にかけます。
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8~9分経ったら、
上のアルミホイルを外し
(奥のほうにまとめて)、
さらに1分、加熱します。
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表面に油がじゅっと出てきたくらいで、OK。
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余分な油を切るため
まな板の上にペーパータオルをしいて
かつをのせます。
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食べやすい大きさに切りましょう。
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土鍋のつゆが煮立ったら、ねぎを入れましょう。
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煮立ったところにかつを入れます。
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フタをして30秒加熱。
かつに煮汁がしみたのを確認したら。
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軽く溶いた卵をかつの上からかけます。
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もういちどフタをして30秒加熱すれば
できあがりです。
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そのまま食卓へどうぞ!
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揚げたてを使ったみたいな、おいしいかつ煮。
ぜひためしてみてくださいね。
フードスタイリストの飯島奈美さんと、
「ほぼ日」がいっしょにつくってきた
『LIFE』シリーズ。
おおぜいの読者のみなさんの応援で、
第3巻が刊行のはこびとなりました。
食べておいしい。
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そんなふうにこころから思える料理を
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