友だちの家で、ちいさな集まりに、
なにか手づくりのものをひとつ、と、
持っていくことにしたレモンパイ。
わたしは、たとえばチーズケーキならチーズの濃厚さがおいしいと
思うほうなものですから、
レモンパイも、あえて、びっくりするくらいすっぱくと考え、
思い切った酸味に仕上げています。
もしかしたら癖になるかもしれない、
かなり大人っぽい味になっているんですよ。
レモンクリームに卵やバターを使っているので、
生地の方には卵を使わず、バターもひかえてつくりました。
仕上げに使ったミントですが、余ったものは、
お湯を注いだり、あるいは紅茶に入れたりして
ミントティーにするといいですよ。
ナンプラーなどを使ったエスニックな炒めものに
散らしてもいいですね。
1/44
バターを1センチ角に切り、
冷蔵庫で冷やしておきます。
2/44
薄力粉をふるいます。
3/44
グラニュー糖、塩を加え、
カードで軽く混ぜます。
4/44
バターを入れます。
5/44
カードでバターを切るように、
ポロポロにします。
(練るわけではありません。)
バターが溶けないように
手際よく作業します。
6/44
手でまんべんなくすりあわせ、
さらにポロポロにします。
7/44
まんなかをちょっとくぼませて。
8/44
牛乳を入れます。
9/44
さらに混ぜます。
10/44
生地がまとまってきたら、丸めて。
11/44
全体を丸くして、ラップでくるみ、
冷蔵庫に入れます。
1時間以上、冷やしましょう。
12/44
クッキングシートをひろげ、
打ち粉をします。
生地をのせ、
上からも打ち粉をします。
13/44
めん棒を使って、
丸くのばしていきます。
14/44
パイ皿よりも少し大きくのばしたら、
パイ皿をのせて。
15/44
ひっくり返します。
16/44
手の熱が伝わらないよう、
ふきんなどで、
皿に生地を押さえつけます。
17/44
クッキングシートを、はがします。
18/44
フォークの背を使い、
生地をパイ皿のふちに、
密着させるように押しながら、
すじをつけます。
19/44
はみだした生地を、
ナイフで削り取ります。
20/44
生地の底に、フォークで穴をあけます。
21/44
ラップをして、
冷蔵庫で1時間休ませます。
22/44
レモンクリームをつくります。
まず、レモンをしぼって。
23/44
濾します。
24/44
卵を割り、卵黄と白身に分けます。
25/44
卵黄を鍋に入れます。
(ほうろうか、ステンレスの鍋で作ります。
アルミの鍋だとクリームが
黒っぽくなることがあるので注意。)
26/44
グラニュー糖を一度に入れます。
27/44
よく混ぜ合わせます。
28/44
よく混ざったら、コーンスターチを、
茶こしで振り入れながら、混ぜます。
29/44
水を、少しずつ加えながら混ぜます。
30/44
よく混ざったら、弱めの中火にかけ、
耐熱ゴムべらで混ぜ続けます。
31/44
煮立ちはじめたら、
いったん火からおろして、
すばやく混ぜます。
32/44
これを繰り返して、
なめらかなクリーム状になるまで
混ぜ続けましょう。
(鍋底に線を書いて、
ゆっくりもどるくらいまで。)
33/44
火からおろし、バターを加えます。
34/44
レモン汁を何回かに分けて入れ、
混ぜます。
35/44
バットなどに移し、粗熱が取れたら、
ラップをしておきます。
36/44
冷やしておいたパイ生地の上に
クッキングシートをのせ、
パイ用の重石をのせます。
37/44
180度に予熱したオーブンで、
20分焼きます。
38/44
重石を外し、180度で、
さらに10〜15分焼きます。
39/44
焼き上がったら、
網の上などで粗熱を取ります。
40/44
レモンクリームを、パイにのせます。
41/44
ラップをして、冷蔵庫で冷やします。
42/44
ボウルに生クリームと
グラニュー糖を入れ、
底を氷水に当てながら
八分立てにします。
43/44
冷やしたパイの上に、
レモンクリームがかくれるよう
生クリームをのせ、
冷蔵庫でしばらく冷やしたら完成です。
44/44
切り分けて、
ミントの葉をのせてどうぞ。
フードスタイリストの飯島奈美さんと、
「ほぼ日」がいっしょにつくってきた
『LIFE』シリーズ。
おおぜいの読者のみなさんの応援で、
第3巻が刊行のはこびとなりました。
食べておいしい。
食べさせてうれしい。
いっしょに食べる場にいて、しあわせ。
そんなふうにこころから思える料理を
紹介してきた『LIFE』シリーズ、
この3巻には、23のメニュー、
33レシピを掲載しています。