4月から一人暮らしを始めるお兄ちゃんのことが、
心配で心配でしょうがない、おかあさん。
「せめてこれくらいは、覚えていきなさい!」ということで、
お兄ちゃんの好物の「肉じゃが」を教えておくことにしました。
‥‥と、そんなシチュエーションの「肉じゃが」です。
これ一品で、ごはんのおかずになる、こいめの味の肉じゃが。
まわりを甘辛く仕上げます。
1/26
じゃがいも4コ、洗って皮をむきます。
2/26
四等分に切ります。
3/26
5~10分ほど、水にさらしてから‥‥
4/26
ざるにあげておきます。
5/26
たまねぎ1コ。くし形に切ります。
6/26
にんじん1本。大きければ2/3本くらいでもいいですよ。
これは、皮をむいて、乱切りにします。
7/26
牛の切り落としを200g。
8/26
今回は、最後までフライパンひとつだけをつかいます。
熱したフライパンに油大さじ1をひいて、
じゃがいもを炒めます。
9/26
軽く炒め、全体に油がまわったら、
にんじんとたまねぎを加えましょう。
10/26
強火で、油が全体に回る程度にさっと炒めます。
11/26
あらかじめとっておいた昆布だしを入れます。
この昆布だしは、10センチ角の昆布を、
水500ccに半日ほどひたしておいたもの。
そのなかから、350ccをつかいます。
(あるいはかつおだしをプラスしても、いいですよ)
12/26
砂糖大さじ1。
13/26
そして、みりん大さじ2。
14/26
しょうゆ大さじ2と1/2~3。
15/26
全体を混ぜて‥‥
16/26
沸騰してきたら、肉を、ほぐしながら入れます。
17/26
沸騰すると、アクが出てきますので、それを取ります。
あとは「おとしぶた」をして、中火の強めで煮ていきましょう。
18/26
なお、おとしぶたがない人は、アルミホイルやクッキングシートを
鍋よりひとまわり小さく切ってのせ、底が平らな鍋のフタがあれば上にのせます。
重みがあると沸いても具材が踊らないので、煮くずれしにくいですよ。
このまま中火の強めで15分。
フライパンは底が広めなのでときどきずらして火をまわりにもあててください。
19/26
これが、15分たったところです。
もうできたかな‥‥いや、まだまだです。
ここからが肝心。
20/26
ほら、まだ、煮汁が残ってますよ。
これを汁が少し残るくらいまで煮つめ、水分をとばします。
ただし、ここからは崩れやすいので、注意して。
21/26
少し火を強め、よーく見張りながら、加熱をつづけます。
22/26
傾けても、汁がたまらなくなるくらいまで煮飛ばします。
23/26
うん、これくらいまでになったら、大丈夫!
24/26
中は白いじゃがいものままの味で、まわりはちょっと甘辛さが強く残る、
そして、すこし煮くずれかけているのがおいしい、
ほっくりしたおかあさんの肉じゃが、できあがりました。
25/26
「ちゃんとお皿に盛るのよ?
フライパンから直接食べちゃダメよ!」
なんて、お母さん、男の子の習性をわかってますね。
26/26
「うっめー!」と、よころんで食べてくれるお兄ちゃんを、
なんだか寂しそうな、うれしそうな顔でみているおかあさん。
きっとあたらしいレシピが知りたくなったら、また帰ってきますよ。ね?
ということで「肉じゃが」の回はおしまいです。
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