お花見べんとう。

LIFE

春のにっぽん、こんかいの「LIFE」は「お花見べんとう」です。
気軽な仲間との、たのしい「外ごはん」。

春のおいなりさん(4〜5人分)

ごはん

  • お米 3合
  • だし昆布 適量

合わせ酢の調味料

  • 米酢 大さじ4と1/2
  • 砂糖 大さじ2
  • 塩 小さじ1
  • さくらの塩漬け 適量
  • 新しょうがの漬物 適量

油揚げ

  • 油揚げ 10枚

油揚げの煮汁

  • 水 1と1/2カップ
  • 砂糖 大さじ3
  • しょうゆ 大さじ3
  • みりん 大さじ1

酢水

  • 水 茶碗1ぱい分
  • 酢 少々

からあげ(4人分)

  • 鶏もも肉 2枚(600g)

  • サラダ油 適量

下味用の調味料

  • 日本酒 大さじ1
  • 塩 小さじ3/4
  • 黒こしょう 適量を、お好みで
  • にんにく おろして小さじ1/2
  • しょうが おろして大さじ1/2

ころも

  • しょうゆ 大さじ1/2
  • 卵 1コ
  • 片栗粉 大さじ4〜5

つくりかた

  • 1/84

    まず、さくらの花の塩漬けを刻みます。
    そのままだとしょっぱいので、水でもみ洗いし、何度か水をかえ、
    「そのまま、おつけものとして食べられるくらい」まで
    塩を抜いておいたものです。
    ‥‥何に使うか、わかりますか?

  • 2/84

    新しょうがの漬物を刻みます。
    もちろん手づくりでもいいんですけれど、
    今回は「岩下の新生姜」を使いました。
    これ、ぽりぽりそのまま食べてもおいしいですよね。
    でも、そうじゃないんです。

  • 3/84

    さらに、こまかくこまかく刻みます。
    そう、このしょうがと、さくらの塩漬けは、
    「おいなりさん」の具になるんです。
    春めいて、さわやかなおいなりさんです。

  • 4/84

    あわせ酢をつくります。準備したお米が3合なので、
    お酢は大さじ4はい半だそうです。

  • 5/84

    お砂糖。大さじ2はいです。
    さらに、お塩を小さじ1ぱい、入れました。
    「おかずにからあげがあるので、うす味にしあげますね」
    これを、よくとかしておきましょう。

  • 6/84

    酢めし用のごはん。
    だし昆布を入れて、かために炊き上げています。
    炊飯釜のへりを、ぐるっと一周、しゃもじを入れると、
    ごはんを飯台にうつしやすくなります。

  • 7/84

    ぽこん! ほらね。

  • 8/84

    あわせ酢を、一気にまぜます。
    いったんしゃもじで受け止めて、全体にひろげます。

  • 9/84

    切るように、さっくり、大きく、混ぜます。

  • 10/84

    刻んでおいたさくらの塩漬けと、生姜の漬物を入れましょう。

  • 11/84

    さっくりと、混ぜます。
    ほんのりさくら色。きれいです。

  • 12/84

    飯台のへりについたごはんつぶは、
    離れたままだと乾燥してしまうので、ごはんとくっつけておきます。
    そうしたら、軽くあおいでおきましょう。

  • 13/84

    ぬれぶきんをかぶせ、さましておきます。
    ちゃんとさましてから、油揚げに入れないと、
    中で、かたくなっちゃうんだそうです。

  • 14/84

    できたての油揚げを買ってきました。ふかふかです。

  • 15/84

    ちょうどまんなかで、ふたつになるように、切ります。

  • 16/84

    ちょっと多めに準備します。
    余ったらおそうざいに使えますから。

  • 17/84

    あれ? 麺棒ですよ。飯島さん、どうするんでしょう。

  • 18/84

    閉じたほうから、開いたほうへと、
    ちょっと力を入れて、転がしはじめました。

  • 19/84

    ぎゅっ、ぎゅっと、何往復かさせます。

  • 20/84

    あ! 切り口が、開いてきました。

  • 21/84

    「こうすると、きれいに開くんです」
    これ、菜箸でもできるんですが、
    こうしたほうが一気にすばやくできます。
    麺棒やすりこぎが、いいそうですよ。

  • 22/84

    下準備完了。これから油抜きですね。

  • 23/84

    たっぷりのお湯をわかして、その中に入れます。

  • 24/84

    浮いてきちゃうので、沈めながら、油を抜きます。
    だいたい4、5分くらい。
    「肩までつかりなさいね」って、そんなかんじです。

  • 25/84

    冷水にとります。

  • 26/84

    大胆に、じゃぶじゃぶと水洗い。
    さらに油を抜くのです。
    味をしみこませるための下準備です。

  • 27/84

    ぎゅううううう、と押して、水を切って。

  • 28/84

    さて、味付けの準備。水を1.5カップ。
    あるいはだし汁でもよいそうです(お好みで)。

  • 29/84

    お砂糖を、大さじ3。

  • 30/84

    しょうゆも、大さじ3。

  • 31/84

    みりんを、大さじ1。

  • 32/84

    油揚げを、煮る前にもういちど、
    手できゅっとおさえて、さらにしっかり水を抜きます。
    絞ると切れちゃうので、てのひらで強くはさむ感じです。

  • 33/84

    ちゃんとお砂糖が溶けたのを確認して、
    油揚げをいれます。

  • 34/84

    おとしぶたをして、中火でコトコト。
    ゆっくりと、煮汁がなくなるまで煮詰めましょう。
    30分くらいかな?

  • 35/84

    鶏のもも肉。
    こんかいは「大山(だいせん)鶏」という銘柄鶏を使います。

  • 36/84

    切り分ける‥‥前に、飯島さん、なにか細かい作業にはいりました。
    「よぶんな脂を、取り除いているんですよ」
    なるほど、鶏肉の脂のかたまりって、
    ちょっとしつこかったりしますものね。

  • 37/84

    表に見える脂だけでなく、よぶんなすじ、血のかたまりも、はずします。

  • 38/84

    とくべつにおいしい鶏のからあげをつくるには、
    この「おそうじ」が、とても大事みたい。
    でもやらなくてもOKですよ。
    じゅうぶんおいしくできます。

  • 39/84

    ほんとうに、この作業がていねいでした。
    これがおいしさの、ひみつかも。

  • 40/84

    カットしていきます。
    切るときは、皮を下にします。
    逆にすると、皮がはずれちゃいますので。

  • 41/84

    ひと切れを、だいたい、このくらいの大きさに。

  • 42/84

    ジップロックに入れます。
    この中で、下味をつけるんです。

  • 43/84

    調味料をあわせます。まず、日本酒大さじ1。

  • 44/84

    小さじ3/4のお塩を、お酒に溶きます。

  • 45/84

    鶏肉に、混ぜましょう。ここに‥‥

  • 46/84

    すりおろしたしょうがを大さじ1/2加えます。
    「ほんのり」香りをつけるだけなら絞り汁だけでもOK。

  • 47/84

    すりおろしたにんにくを小さじ1/2加えます。
    (パウダーでもいいですよ。)
    手をすらないよう、気をつけて。
    あ、デートの人は入れなくても‥‥?

  • 48/84

    こんどは、黒こしょう。お好みで加減してください。
    (ぴりっとスパイシーなのも、おいしいですよね。)

  • 49/84

    ジップロックの口をとじて、もみこみます。
    そして、ほかの作業をしているあいだ、
    なじませておきましょう。
    そういえば、油揚げは、どうなったかな?

  • 50/84

    おとしぶたをあけてみると、
    いいかんじに、煮含められています。
    もうちょっとだけ火を通して‥‥。

  • 51/84

    煮汁がほとんどなくなったら、火を止めておいておきましょう。
    常温になるまで、さまします。

  • 52/84

    さて、調理も後半戦。
    味をなじませた鶏のもも肉を、ボウルにあけます。

  • 53/84

    おしょうゆを、少々。
    鶏肉には、塩・こしょうで下味がついているので、
    おしょうゆはあとから入れて「ころも」の味つけにするのです。

  • 54/84

    おしょうゆをさっとからめたら、てばやく‥‥

  • 55/84

    全卵をといて入れます。

  • 56/84

    手を使って、さっくりとまぜましょう。

  • 57/84

    片栗粉を大さじ4、5はい入れます。

  • 58/84

    衣が「ねっとり」まとわりつくくらいまで、粉を増やしても大丈夫。

  • 59/84

    さあ、揚げる準備がととのいました。

  • 60/84

    サラダ油をつかいます。まずは170℃で。
    170℃というのは、衣をおとしてみて、
    すぐに中くらいまでに上がってくる感じです。
    菜箸を入れると、先端からこまかい泡が立ち上ります。

  • 61/84

    皮をぱりっと揚げたいので、ひとつずつ、菜箸で皮を
    身にくっつけるようにのばしておきます。
    こうすると、しあがりの食感が、ぐっとよくなるんです。

  • 62/84

    揚げます!

  • 63/84

    揚がっております!
    ぱちぱちと、いい音がしています。

  • 64/84

    2~3分ほど揚げて、うっすらときつね色になってきたら‥‥

  • 65/84

    小さいものから、いったん取り出しましょう。
    でも、まだ、完成じゃないですよ。

  • 66/84

    油を切っておきます。そして数分、このままにしてください。
    追加のお肉を、あと2回、揚げるくらいのあいだは
    このままで大丈夫。
    そのあいだに、じっくり火が通っていくのです。

  • 67/84

    そして、二度揚げします。
    こんどは、180℃まで温度を上げてください。
    180℃というのは、菜箸を入れると、
    全体から勢いよく泡が出る感じです。

  • 68/84

    2、3分揚げると、こんなふうに、色づいてきます。

  • 69/84

    ほら、皮もぱりっと揚がりました!
    ここも、小さめのものから上げましょう。

  • 70/84

    鶏のからあげ、完成です!

  • 71/84

    味をしみこませた油揚げに、
    さくらの塩漬けと生姜の漬物をまぜた酢めしをつめて、
    おいなりさんをつくります。

  • 72/84

    お酢を水にといた「酢水」で手をぬらし、
    酢めしを、ふわっと、かるく、まるめます。
    ほんとに、かるくで大丈夫。

  • 73/84

    だいたいこのくらい。ピンポン玉よりちょっと大きめ。
    「おむすび」のはんぶんくらい、でしょうか。

  • 74/84

    きゅっとつめて‥‥

  • 75/84

    端をおさえます。

  • 76/84

    かたちをととのえて、完成!
    あまり力を入れないように。

  • 77/84

    お重に、並べていきましょう。

  • 78/84

    鶏のからあげは、バスケットに。

  • 79/84

    うすじょっぱい、だし巻き卵も、いろどりに。

  • 80/84

    こんな一品も。鯛の昆布〆をサラダ風に。

  • 81/84

    たけのことアスパラを焼いたもの。
    火を通してから、うすくちしょうゆとみりんで味をつけました。

  • 82/84

    お重にならんだおいなりさん。かわいくて、おいしそう。

  • 83/84

    さあ、お花見に、まいりましょうか。

  • 84/84

    いかがでしたか、「お花見べんとう」。
    こんなおべんとうをもって、
    桜の下で、気のおけないともだちと、
    のんびり、過ごすことにいたしましょう。

このレシピは、
LIFEに収録されています。

フードスタイリスト飯島奈美さんの人気連載
「LIFE」が、1冊の本になりました。
ほぼ日刊イトイ新聞に掲載した11品に、
本書のために11品の新作を追加。
副菜を含めると30品のレシピを掲載しています。
その半数以上が新作・書き下ろしとなっています。

くわしくはこちら

つくりかた

LIFE RECIPEのトップへ

材料

春のおいなりさん(4〜5人分)

ごはん

  • お米 3合
  • だし昆布 適量

合わせ酢の調味料

  • 米酢 大さじ4と1/2
  • 砂糖 大さじ2
  • 塩 小さじ1
  • さくらの塩漬け 適量
  • 新しょうがの漬物 適量

油揚げ

  • 油揚げ 10枚

油揚げの煮汁

  • 水 1と1/2カップ
  • 砂糖 大さじ3
  • しょうゆ 大さじ3
  • みりん 大さじ1

酢水

  • 水 茶碗1ぱい分
  • 酢 少々

からあげ(4人分)

  • 鶏もも肉 2枚(600g)

  • サラダ油 適量

下味用の調味料

  • 日本酒 大さじ1
  • 塩 小さじ3/4
  • 黒こしょう 適量を、お好みで
  • にんにく おろして小さじ1/2
  • しょうが おろして大さじ1/2

ころも

  • しょうゆ 大さじ1/2
  • 卵 1コ
  • 片栗粉 大さじ4〜5

LIFE RECIPEのトップへ