おうちで炊いた「つぶあん」で、
お店で売ってるおはぎより、
ちょっと大きくて。
甘さがちょっとひかえめで、
ぱくぱく、いくつも食べられちゃうような、
そんな「おはぎ」です。
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まず小豆を300g、はかります。
おばあちゃんちなので、あんこも手づくりです。
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このぴかぴかの小豆を「つぶあん」にするまでは
けっこうたいへんですけど、おちついてゆっくりやりましょう。
大丈夫、おいしいのができるから。
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最近の小豆は虫もいなくてきれいな状態ですけど、
ねんのため、いちど、水であらいます。
ざっくりかきまぜながら、流水で。
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水を切ります。
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そしてお鍋に入れます。今回はほうろう鍋を使います。
あっ、これは「かもめ食堂」にも出てきたお鍋ですね。
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1回目は、ゆでこぼすだけ。
小豆の2倍、600ccの水を入れて、
強火で沸騰させます。
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沸騰したら、ザルにあげます。
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ふたたび鍋に、先に小豆を入れ、
こんどは3倍、900ccの水を入れます。
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中火で、ふつふつと、20分くらい炊きます。
そうするとこんなふうに、色が出てきます。
アクがでてきたら、すくって捨てましょう。
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この赤い色は、渋味が出た証拠。
ふたたびザルにあけて、汁を捨てます。
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小豆は洗わず、
アクがついたお鍋だけ水洗いして、
いよいよ本格的に煮はじめます。
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3回目は、水が小豆の4倍。1200ccですね。
中火にかけ、さいしょは、蓋を、すこしずらして1時間くらい。
沸騰してきたら弱火にしてください。
小豆が頭を出したら水を足してください。
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ときどき蓋をあけて、アクが出てきたらすくって捨てましょう。
押してみて、やわらかくなり、だいたい1時間20分くらいすると、
水気がなくなってくるはず。
砂糖を入れる前に汁を少しすくって減らしましょう。
小豆の頭が出るくらいまで。そうしたらお砂糖を加えます。
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今回、飯島さんが使ったのは、グラニュー糖と三温糖。
(3回くらいに分けて入れてください。)
グラニュー糖が175g、三温糖が75g。
7:3の割合です。まずグラニュー糖を入れます。
お砂糖はお好みで、上白糖、ザラメ、白蜜、黒砂糖など、ためしてみてくださいね。
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そして三温糖。
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火にかけたまま、
こげないようにかき混ぜつづけてくださいね。
だんだん水気がなくなってきて、もうすぐ「つぶあん」完成です。
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水気がなくなってきたら、
最後に塩をふたつまみ。
これが入ると入らないとでは、
味の深みがちがうんです。
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へらで底をこすったとき、
こんなふうに、小豆が戻ってこないくらいになったら、
火をとめましょう。
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すくいあげたとき、
こんなふうにまとまっていたら、大丈夫。
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バットかお皿にうつしましょう。
鍋に入れたままだと、水分がとびすぎて、
かたくなっちゃいますから。
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さて、ごはんの用意。
これは「小豆のあと」じゃなくて
同時進行ですすめておいてくださいね。
もち米3(1.5合)に対し、
ふつうのお米を1(0.5合)の割合で混ぜます。
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いつものごはんの要領で、研ぎましょう。
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このあたりは緊張しなくっていいですよ。
ふつうに、ふつうに。
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30分くらい、水をすわせてから、
炊飯器にかけて、
少し固めに炊き上げます。
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ハイ、ちょっと時間の流れを省略。
お米が炊きあがり、蒸らしあがりました。
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うん、このままでもおいしそう!
でも、ここでひと工夫。
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軽く、つぶします。
すりこぎがなかったら、しゃもじでもいいでしょう。
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つぶしすぎない程度に、
でも全体がねっとりとくっつくていどに。
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ほんのりあったかいくらいまでさめたら、
16~18ケに分け、手に取って形をつくります。
左手でタテ長にまとめ、右手で上下をおして、
俵型にまとめます。
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まとまりがいいので、そんなに力をいれずに、
ふんわりまとめておきましょう。
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だいたいの大きさをそろえて、ならべておきます。
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こんどは、つぶあん。
左手にとってから。
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スプーンの背で、ごはんをのせる場所をつくります。
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まんなかにぽんとごはんをのせて。
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くるんでいきます。
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このときも左手でタテ長に、
右手で上下を押して形をととのえていきます。
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慣れないうちは、かたちがいびつになっちゃうかもしれないけど。
それでもいいじゃないですか。
これで手づくりおはぎの完成です。
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お茶を淹れて。
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そうそう、こういう甘いものには、
漬物が合うんですよね。
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いただきます!
もしお箸だととりにくかったら‥‥
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手で、いただいちゃいましょう。
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ねっとりしたごはんの入った、つぶあんのおはぎ。
これ、応用編で、ごはんを炊くときに「さつまいもの角切り」を
いっしょに炊いて、混ぜ込むと、また、おいしいんですって。
それもぜひ、ためしてみてくださね!
飯島さん、今回もありがとうございました。
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